イギリス車

 栄華を極めた英国車も、いまでは純潔はTVRのみ。しかし独特のスポーティさ、インパネのセンスは今なおファンが多い。そしてその特徴は、他国に買収された今でも残されている。
No 車名 年式 評価 コメント
アストンマーティン ヴァンテージ ロードスター”英国のサラブレッド”

07 ★★★★★ ●良い点
現在市販されている車の中で、最も美しいとも言えるエクステリア。これだけで手に入れる価値がある。インテリアはDB9と比べると多少劣るが、充分以上に高級かつハイセンス。V8エンジンは低速では抑え目のトーン、だが一度4000回転を超えると豹変する。フェラーリともランボとも違う、猛々しいが官能的なノイズを炸裂させる。ハンドリングもDB9より俊敏。乗り心地も堅め。

●悪い点
排気量とサウンド程はパワーは感じられない。オープンボディは爽快感と引き換えにテールエンドの美しいフェンダーラインを失った。

こんな人にオススメ
美しさにやられた方、フェラーリ・ランボだと気恥ずかしい方にオススメ。両者に負けない、世界最高峰ブランドのエッセンスが詰まっている。

2 アストンマーティン DB9”英国のサラブレッド”

05 ★★★★★ ●良い点
なんといっても素晴らしいエクステリアデザイン。写真で見ると、より抑揚が強調されたバンキッシュの方がかっこよく見えるが、実物はDB9の方が程よくメリハリが利いていて良い。12気筒ユニットは、低速ではジェントルかつトルクフル、しかし一ひとたびアクセルを踏み込めば、まるでレーシングマシンのような刺激的なサウンドと共に一気に加速する!この音とデザインにやられた。。。

●悪い点
後部座席は緊急非常用。この予算があれば、フェラーリ、ポルシェターボ、どれを取るか悩ましい。まぁこれが買える方はぜんぶ買ってしまうのかもしれませんが。。。

こんな人にオススメ
ワインディングまでの道のりでは静かで快適なGT。特に6ATはアウディA6をも上回るベストAT。変速もスムーズで、レスポンスもバツグン。そしてワインディングに着けば、その車重やフロントの12気筒を感じさせないハンドリング。・・・ベストGTかもしれない



3 ケーターハムSuper7 1700S
”プロペラ戦闘機”
95 ★★★★ ●良い点
スポーツカーの究極の形の一つ。狭いコックピットに文字通り潜り込み、4点式シートベルトをしめれば、気分は戦闘機乗り。ポップアップライトの間に前車を見据え、1台また1台と撃墜していく気分は車好きには堪えられない快感。バーキンに比べると、よりハンドリングがクイックでブレーキの効きもいい。

●悪い点
必要充分だが刺激に欠けるエンジン。1.7Lは迫力不足。ここまでキタら、もうちょっと爆発的なパワーが欲しくなる。

こんな人にオススメ
運動性能の物理的特性を極めた究極の1台。ノンパワーの操作系やダイレクト感あふれる振動や音もプリミティブな車を操る快感を呼び起こすエッセンスのひとつ。




4 バーキンSuper7 1.6
”毎日がF1”
91 ★★★★ ●良い点
クルマの概念が変わる車。自動車というより、遊園地のゴーカートに近い。運転中、とにかく笑いが止まらない。車好きなら一度は運転して欲しい。自動車の進化、そして矛盾を体感できる。

●悪い点
思ったほどハンドリングはクイックじゃないし、ブレーキも効かない。

こんな人にオススメ
F1の世界を公道で体感してみたい人。
5 TVR タスカン スピード6
”ドラゴン”


03 ★★★★ ●良い点
すべてが何にも似ていない、あたかも幻獣のような存在。アルミの削りだしを多様したインテリアはデザインだけでなく、そのファンクションも独創的。アイドリング時にフロントの開口部から吐き出されるファンの響きは、さながらドラゴンのよう。動力性能も獰猛そのもの。

●悪い点
車重ほどには軽さを感じさせないハンドリング。エンジンに官能性が少ない。

乗っても降りても非日常を味わえるクルマ。今、一番所有者がカッコよく見える一台。


6 ジャガー
XJ8 4.0
”フェザータッチ”
02 ★★★★★ ●良い点
車のテイストというのは、ここまで上質にできるのか。エンジン、ハンドリング、操作系、全ての角が取れている。インプットもアウトプットも、静かに、だが確実に伝達される。特に足回りは特筆モノ。しなやかに、しかし常に路面をホールドし続ける。

●悪い点
静粛性、広さはセルシオの方が上。車としての性能を比較した場合、これを上回る車は少なくない。だが、徹底したこの上質なタッチこそがジャガーを選ぶ理由だろう。

こんな人にオススメ
周囲の喧騒から離れ、癒されたい方。このタッチが好きな人には、他に選択枝はないだろう。
7 ジャガー
XJ8 4.2
”フェザータッチ+カッチリ”

06 ★★★★★ ●良い点
唯我独尊。独特の上質感はそのままに、ボディのしっかり感と後部座席の余裕、エンジンパワーを手に入れた。

●悪い点
アクセルをちょっと踏み込むとグイっとでてくる特性は下品。レバー、スイッチ類の質感とタッチは少し安っぽくなった。

こんな人にオススメ
高級車に癒しと適度なスポーティさを求める方へのベストチョイス。
8 レンジローバー4.0 ヴォーグ
”リビング”


06 ★★★★★ ●良い点
ジャガーと双璧をなす、誰にも似ていない高級RV。車内にいると本当に落ち着くインテリアと乗り心地、フィーリング。気分はまさに領地を見回る領主。

●悪い点
見晴らしと引き換えにスポーティさは失った。が、求めるのは筋違い。

こんな人にオススメ
レンジローバー車内と車外では別世界。動くリビングをもとめる方に。これが本物。
9 ロータス エリーゼ スポーツレーサー
”フォーミュラーレプリカ”

06 ★★★★★ ●良い点
握り拳一つ分で車線変更できるクイックなハンドリング、路面を舐めるようなアイポイント、耳元から響くサウンド、まさに公道用フォーミュラーカー!6500回転を境に吼えるエンジン。

●悪い点
これでエンジンが官能的なら満点。

こんな人にオススメ
体育会系の方。ライトウェイト至上主義。
10 ロータス ヨーロッパS
”日常用ロータス”

07 ★★★★ ●良い点
エリーゼの素材の良さはそのままに、日常利用に耐えうる快適性(音、振動、乗降性等)をアップした新ロータス。個人的にはトルクフルなターボエンジンは好み。これくらい快適な方が足に使える。

●悪い点
快適になったとはいえ、あくまでそれはエリーゼ比。アイドリングでは振動が結構出るし、居住空間もミニマム。

個人的にはエリーゼよりもこちらの方が好み。ただし、スポーツカーとしての存在感や突き抜け具合はエリーゼに軍配。
11 ジャガー
XJ8 3.5

2010 ★★★★ ●良い点
エクステリアがモダンになって、俄然クールな車になった。インテリアデザインも秀逸。快適な乗り味は健在。車重を感じさせない軽快な走りも伝統を受け継いでいる。

●悪い点
あまりないんだが、年々味が薄くなるのは否定できない。ライバルに対する強烈な差別点がない。

こんな人にオススメ
カッコイイ高級車を探している方、オススメ。
12 ジャガー
XJ8 3.5

05 ★★★★ ●良い点
ボディの軽さのおかげで、4.2Lと比べてもあまり遜色のないパワー感。BMW7シリーズより軽快で、インテリアの高級感も上。

●悪い点
試乗車が20インチを履いていたせいか、少々乗り心地が硬く、ハンドリングも重めだった。
13 ケーターハムSuper7 RoadSports
09 ★★★★ ●良い点
エンジンは変わっても、スーパー7ならではの軽快感は健在。この楽しみは、この車以外では味わえない。以外に高回転型のエンジンがうれしい。

●悪い点
インジェクションになり、音はかなり静かに。

こんな人にオススメ
昔ほど荒々しさはなくなったとは言え、乗って思わず笑いが込み上げる車はスーパー7だけ。キャブの吸気音がなくなったのは寂しいが、維持は格段に楽になった。
14 ジャガー XKRコンバーチブル
”筋肉質な猫”

07 ★★★★ ●良い点
さすが最新のアルミボディ、ボディはカッチリしている。踏み込むとなかなか速い。

●悪い点
もっと退廃的でも良いのでは?微妙なスポーツ加減。インテリアは先代の方が100倍良い。

こんな人にオススメ
独自の世界観はXJほどはない。アンチSL的存在。
15 ジャガー
Sタイプ 3.0 V6
”ベストバランス?ジャガー”

06 ★★★★ ●良い点
ほどよい上質感と乗り心地。特に足回りはXJほど柔らかくないので、ドイツ車から乗り換えても不安感は少ないだろう。サイズも街中で持て余さないレベル。

●悪い点
XJ(最上級)を知った後では、薄味に感じる。

こんな人にオススメ
都内で乗るならこちらの方が運転しやすいか。
16 レンジローバースポーツSuperCharger
”アンチカイエン”

07 ★★★★ ●良い点
リビングのようなインテリアと見晴らしのよいグラスエリアはそのままに、ロールを押さえ、スポーツカーのようなスピードを手に入れた。

●悪い点
失ったものは少なくない。脚の硬いレンジにどれほどの価値があるのか。

こんな人にオススメ
カイエンが嫌いな方へ。
17 ローバー
ミニ


94 ★★★★ ●良い点
遊園地のコーヒーカップみたいにダイレクト?なハンドリング。運転が楽しい。

●悪い点
乗り心地は硬い。

こんな人にオススメ
新型が出ても、まだまだ現役

 

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